デジタル世界における翻訳技術
2016年01月31日付 al-Hayat 紙

■デジタル世界における翻訳を通じたつながり

【カイロ:ムハンマド・ウワイス】

最近、ムハンマド・アブドゥルアーティー・マスウード氏によって翻訳、出版されたエジプト国立翻訳センター刊行の書籍『デジタル世界における翻訳を通じたつながり』は、「遠距離翻訳(Tele Translation)」と呼ばれる言語サポートの新種の発展について考察している。同書は世界の通信タイプにおける新たな文脈学習を通したこの新種の発展を、遠距離での即時翻訳・編集、さらにそれらに関連する手段や訓練の種類のための独自の要件だと解説した。

同書では、著者であるミナコ・オハガンとデイビッド・アシュワースが、後述と筆記の翻訳を通したコミュニケーションのプロセスに関わる一方と他方との関係は、インターネットを利用した翻訳を、仮想世界を通したコミュニケーションの異なるあり方とする見方に基づいていると分析した。

同書は主に4つのパートに分かれている。同書のテーマの一般的なイメージについて述べる第一章は、編集翻訳や通訳においてインターネットがもたらした主な変化と、翻訳作業におけるデジタル化による新たな問題に光を当てる。またインターネットを使った文書や音声の翻訳作業での多数の特徴にも焦点を当てており、これは翻訳および翻訳者の適正に加えて、デジタル文化の基本的概念を含んでいる。

第二章は、翻訳家が国際化や地域化の過程に与える影響に加え、デジタル翻訳の最新技術について解説する。ここでは、インターネットのデジタル技術を利用した自然言語の取り組みに関する技術について考察され、一連の技術による文化的影響を指摘する。すなわち日本人はアメリカ人の同様には電子メールを利用しておらず、また中国語話者はテキストチャットを社会的制約から解放される有効な手段とは必ずしも見ていない。

こうした側面は、受信者の文化の現状への考慮なしには前に進めないという、国際化が直面する複雑さを指摘する。つまり、個々人のレベルに至る文化の幅広い側面を扱う必要があるということだ。

(後略)

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( 翻訳者:城戸優希 )
( 記事ID:39782 )