モロッコ:地域連携にかかわるサウジ外相との会談
2016年02月11日付 al-Quds al-Arabi 紙

モロッコ:シリアでの地上戦参加については議論を継続

【ラバト:ムハンマド・マアルーフ】

モロッコは、サウジアラビアが提案したシリアでの地上戦へのモロッコ軍の参加に関する立場について説明した。モロッコのサラーフッディーン・ミズワール外相は一昨日水曜日、サウジアラビアのアーディル・ジュベイル外相とのラバトでの会談後、本件は「目下俎上に載っていない」と述べた。

ミズワール外相は、2時間続いたジュベイル外相との会談の中で「シリアでの地上介入の件には触れられなかった」とし、今後起こりうる介入へのモロッコの参加は「まだ公式に検討されていない」と述べた。また、「本件に関する議論は存在するが、モロッコ単独ではなく、その立場は周知のように湾岸諸国とともにある」と説明した。モロッコはシリアでの対テロ戦争とイエメン戦争に、アラブ首長国連邦(UAE)との飛行編隊を通して参加している。

ジュベイル外相は、「モロッコの参加をめぐる議論は全て、モロッコと「有志国連合」参加国との間で議論されるだろう」と述べた。また、「モロッコの西サハラ問題に対するサウジの堅固な立場と支援、この人為的な領土紛争の交渉による解決に向けた基礎として、モロッコが進める真摯で現実的、また信頼できる自治政府設立のための支援の強調」を新たにした。

モロッコ外務省はウェブサイト上で、ミズワール外相がモロッコのサウジに対する包括的な連帯について繰り返したと述べた。これは、内政干渉を抑止し、モロッコの平和と治安に影響を及ぼす、あるいはモロッコ及びアラブ湾岸地域全体の平和と安全を脅かしうる、あらゆる悪の侵入を防ぐ取り組みである。

(後略)

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( 翻訳者:井森彬太 )
( 記事ID:39845 )