■控えよう、改めよう:テレビの視聴は子どもにとって危険
【本紙】
ラマダーン月が始まり、衛星放送チャンネルは多くの番組を放送して、より多くの視聴者を惹き付けようと競い合っている。大変残念なことに、テレビを見ることは子どもたちに大きな悪影響を及ぼす可能性がある。アイン・シャムス大学医学部教授で言語障害を専門にしているマフムード・ユースフ・アブー・イラー博士の指摘によれば、韓国の子ども1778人を対象にした研究では、対象者の年齢は24ヶ月から30ヶ月〔2歳から2歳半〕で、一日当たりのテレビ視聴時間が1時間から3時間ほどであった。
この研究では、子どものテレビ視聴時間が増えるほど、言語発達の遅れが生じる可能性が高くなると結論づけられる。また、米国でも同様の研究が行われ、テレビの視聴時間の長さが「子どもの語彙の発達に影響を与える」ことを明らかにしている。このことにはいくつかの理由があるだろう。テレビを見ることは一方向の情報伝達であるが、言語の習得には話してと聞き手の間の会話が必要である。これは子どもにも当てはまる。同様に、テレビを見ているときは子供も両親もテレビの画面に集中し、会話がとても少なくなってしまう。会話こそが言語の習得において基本的な原動力であるというのに。
最後に、テレビを多く長時間見ることは、本や色鮮やかな絵を見ることと比べて、子供の知能の成長に強い悪影響を与える。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:須賀田三志朗 )
( 記事ID:40737 )