ユーラシアトンネル開通へ、あと30日
2016年11月20日付 Hurriyet 紙


アナトリア側とヨーロッパ側を海底道路で繋ぐユーラシア・トンネルが12月20日に開通する。トンネルが開通すれば、およそ100分かかるカズルチェシュメからギョズテペまでの移動時間が15分に短縮される。

ユーラシア・トンネルは、イスタンブルの両岸を海底で繋ぐ2番目のプロジェクトで、12月20日の開通式典にはレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領とビナーリ・ユルドゥルム首相も出席の予定である。トンネルが開通すれば、およそ100分かかっていたカズルチェシュメからギョズテペまでの移動時間が15分に短縮される。なお、プロジェクト第1号は地下鉄マルマライ線で、こちらは鉄道での移動に限定される。またユーラシア・トンネルは、タイヤ走行の小型車両の通行を目的に整備されることになっている。

■ボスフォラス海底106メートル

海底トンネルの工事完了後、ジャンクションへの道路の工事が陸上で急ピッチで続いている。このトンネル計画はギョズテペ~カズルチェシュメ間を結ぶ全長14.5キロメートルで整備されており、そのうち5.4キロメートルは海底に建設された。自家用車両やミニバスが通行する2車線、2階層のトンネルから成る。また、トンネルの最も深い区間は、海抜からは106メートルの深さに達し、海底の55メートル下を通過する。

■ジャンクションも開通

トンネルの工事が8月22日に完了した後、トンネルに接続する車両および歩行者用の上下バイパスの工事も急がれている。サライブルヌ~カズルチェシュメ間とハレム~ギョズテペ間にある連絡道路は拡張され、ジャンクションには、上層に車両用の道路、下層に歩道が整備された。大部分の区間で工事が完了しており、ゼイティンブルヌ、イェディクレ、サマトヤ間の区間はすでに開通されている。作業が終了した箇所のうち、サマトヤでは上下連絡通路も開通し、車両が通行している。

■トンネル内の換気

ユーラシア・トンネルには、二気筒の自動空気循環システムによって酸素が確保される。またトンネル内で発生した排気ガスは上下階層に46機ずつ、合計92機の換気扇から気筒に送られ、各気筒内の4機のファンの力で排出される。アジア側では、周辺にあるスィヤミ・エルセキ病院への影響をなくすため気筒は土壌から25メートルに設置される。一方、ヨーロッパ側でも文化観光省の第4号文化遺産地区保護局の見解に従い、土壌から高さ5メートルの位置に取り付けられ、歴史半島のシルエットを台無しにしないよう設計された。

■1日10万台が通行

ユーラシア・トンネルは自家用車両とミニバス、バンなどとの軽車両のみが通行することになっており、大型車両二輪車両、自転車、歩行者は侵入できない。また、通過するためには一般車両は4ドル(税別)、ミニバスは6ドル(税別)をトルコリラで支払うことになる。ヨーロッパからアジアへ向かう場合にも、アジアからヨーロッパへ向かう場合にも通行料金がかかり、料金徴収は自動化システムで行われる。自動通過システムや迅速通過システムを導入している車両用の特別車線はなく、全車線を通行可能。トンネルは1日平均10万台の車両の通行が見込まれている。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:41628 )