パレスチナ:イスラエル当局によるパレスチナ人児童の強制移動犯罪(2)
2018年02月02日付 al-Hayat 紙


■ガーダのストーリー、パレスチナ人の前にイスラエル人に衝撃を与える(2)

【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】

この「犯罪」は10日ほど前に起き、不気味な沈黙のもと行われた。少女は未成年である。また、少女はヨルダン川西岸地区の居住地からガザ地区へ強制退去させられたが、少女や彼女の両親がこれに同意することも、知ることさえなかった。ガザ地区で少女を待つ者がいないだけではない。少女はパレスチナ側の検問所の前に一人放置されているのだ。最悪なのは、イスラエルの「個人擁護センター」(「ハモケド」)が暴露するまで、この「犯罪」がひた隠しにされ続けていたことだ。この犯罪は物議を醸し、イスラエル当局は昨日夕方、少女を彼女の家族の下へ戻すのを余儀なくされた。

エルサレムから近いラーム町で、ガザ出身の父親のもとに生まれたガーダは、本紙が入手した、「ミーザーン」人権センターの「証言」の中で以下のように語った。彼女は1月21日日曜日の午後、自宅へ戻っていた。その前に、エルサレムの地区の1つ、イーサウィーヤにある彼女の叔母の家を訪れた帰りだった。。そしてその時、イスラエル兵士たちが検問所の1つで(彼女の乗っていた)バスを止めた。兵士たちは彼女にIDカードについて問い、彼女は未成年なので持っていないと答えた。すると、彼らは彼女を拘束し、エルサレムの警察署の独房に収監した。検査後、彼女の父親がガザで生まれたことが明らかになった。彼女は、父親はラーム町で20年前から暮らしており、彼女はラーム町で生まれたと答えた。しかし、警察は彼女を起訴することを決定した。翌日、裁判官は彼女に家族のいる家に戻ること、彼女の家族に1500シェケルの罰金を課したことを伝えた。その後、彼女は独房に戻された。その翌日、彼女は、警察官たちが自分を両親のもとに戻さず、ガザ地区に強制退去させることに驚いた。これは、国際人権法と、人権に関する国際的な諸憲章と諸条約への重大な違反である。

(3)に続く

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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:44304 )