元ISIL「ローンウルフ」テロでレバノンのイードは台無しに (2)
2019年06月04日付 al-Hayat 紙


■元ISIL兵士による「ローンウルフ」テロでレバノン・トリポリのイードが台無し
(犯人は)軍と治安部隊に包囲されて自爆

【ベイルート:本紙】

公式情報機関と、ラヤー・ハサン内務大臣および治安部隊司令官は公式見解で、マブスートによる今回の突然のテロは、単独テロと結論付けた。一方、ISILの広報発信局である「アマック通信」は、このテロにはアブー・ムハンマド・アドナーニー組織が関与していると見ている。そして深夜12時過ぎ、「現在、トリポリの同胞たちが十字軍の国レバノンで見せしめを行っている」と報じた。

しかし、信頼のおける情報筋が本紙に明らかにしたところによれば、「マブスートはだれの援助も受けず、単独でテロを行った。治安部隊が彼を追跡した際にも、他のテロリストの関与の可能性を探ったが、彼が他のメンバーの援助を受けていたという証拠はなかった」ということである。

後に、マブスートがテロ組織に所属している罪で、ルーミエ(Roumie)刑務所に一年半投獄され、数週間前に出所したばかりだったことが公にされたが、彼はまずトリポリの軍分隊やレバノン銀行支店をテロの標的にして手りゅう弾を投げつけ、治安部隊に向けて発砲した。その間にトリポリに配備されている軍と治安部隊のパトロール隊が事件現場に向かった。マブスートは、移動中の治安部隊のパトロール隊に向けて、ライフルで狙撃した。一名が即死、もう一名も致命傷を負って後に死亡した。

(3)に続く

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:46930 )