イラク:ナースィリーヤ刑務所の拷問に対する異議(1)
2019年08月28日付 al-Quds al-Arabi 紙
◼️ナースィリーヤ刑務所の囚人の親たちは子供たちへの拷問に対する不満を述べた
【バグダード:本紙】
バグダードの南に位置し、「アル=フート(鯨)刑務所」と呼ばれるナースィリーヤ刑務所でいまだ服役中のイラク人囚人の大半は、スンナ派を多数派にもつ町の出身である。彼らは体の敏感な部分への電気ショックや柱への張り付けといった拷問、さらには病気の蔓延や複数の囚人が死亡をもたらした意図的な医療怠慢に対し不満を唱えている。
ナースィリーヤ刑務所の被拘禁者の一人、ムハンマド・アル=ズウバイーの母は本紙に対し、彼女の一人息子が拷問に晒された悲劇、そして彼を訪ねるまで行程の苦難について語った。彼女によれば、彼女の息子は首都バグダード近くの検問所において3年前、4つのテロ行為の嫌疑という恣意的な罪状によって連行されたという。
彼女は以下のように述べた。「私が訪ねるたびに、息子は刑務所の管理部による酷い扱いや、彼から無理やり自白を引き出すために行われる残忍な拷問について不満を言っていました。そして、もし犯してもいない罪状を認めなければ、彼らは息子を惨殺して遺体を犬の餌にするといつも脅してくると言うのです」。
(2)に続く
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( 翻訳者:古賀きらら )
( 記事ID:47424 )