レバノン:スィニューラ元首相はヒズブッラーが独断で作戦を実行していると非難(2)
2019年09月04日付 al-Hayat 紙


■スィニューラ氏「レバノンは不正に晒されており、これにヒズブッラーが関与している」

【ベイルート:本紙】

また同氏は、質問に答えつつ次のように述べた。
「ここ数年で起こっているのは、宗派主義政党と民兵集団、より正確にいえば『ヒズブッラー』によるレバノン国家の乗っ取りである。ヒズブッラーは権力行使を通じて、実質的にレバノン国家を完全に不在にしてしまうような作戦を実行するようになった。また国家への相談もなく、国家が決定を行なってもいない問題にレバノンを巻き込もうとする動きがあることがわかっている。一昨日の夕方の出来事のように、レバノンを予期せぬ危険に晒す可能性のある行為もみられた。2006年にハサン・ナスルッラー氏とヒズブッラーがブルーライン(訳注:イスラエルとレバノンの国境に暫定的に設けられた国境線)を侵犯しイスラエル兵を誘拐することで、結果的にレバノン国家とレバノン国民が巻き込まれた過去と同様の事態に発展するところだった。これは、ダマスカスでヒズブッラーの構成員2名が殺害された事件を受け、ナスルッラー氏がイスラエルに対する脅迫を始めたという過去の状況と似ている。この結果に対しナスルッラー氏は、シリアに存在するヒズブッラーのいかなる構成員が死の危険に晒されていると語ったが、同時にそれに対する反撃はシャブアー農場ではなくレバノン国内で行うだろうと述べていた。さらにその以前には、『イランを危険に晒すいかなる出来事に対し、ヒズブッラーは反撃を行い、戦いに参加する意思がある』とさえ述べていたのだ」。

(後略)

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( 翻訳者:藤原路成 )
( 記事ID:47562 )