サウジアラビア:サウジ石油施設への攻撃に対する各国の反応(3)
2019年09月16日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ロウハニ大統領は、フーシー派が「アラムコ」を標的としたことを「自衛」とみなす…一方でプーチン大統領は攻撃をサウジへの武器売却への販促材料として利用する

【ロンドン:本紙】

「カタールは事件を非難し、オマーンはイエメン戦争終結のための交渉を呼び掛ける…一方でNATOは緊張激化を懸念する」

カタールのムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・アール・サーニー外相はアラムコ社の石油施設に対する攻撃を非難した。大臣はツイッターのアカウントを通して「重要な民間施設への攻撃、直近ではアブカイクに対する攻撃を非難する。こうした戦争や紛争は止まなければならず、地域共通の集団安全保障を実現するために協力し合う必要がある」と述べた。

同様にオマーン政府は、イエメン戦争の各当事者に対し紛争終結のための交渉の席に着くことを呼び掛けた。オマーン外務省は声明で、サウジアラビア王国のエネルギー施設が攻撃を受けたことに深い遺憾の意を表明した。また同事件を「無意味な(緊張)激化である」とみなした。

一方、北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、攻撃後の緊張の高まりに対して「強い懸念」を表明し、中東地域を動揺させているとしてイランを非難した。ストルテンベルグ事務総長は「我々はすべての当事国にこのような攻撃が再び起こらないよう呼びかける。なぜならこのような攻撃は中東地域全体に負の影響をもたらしうるからだ。我々は緊張が激化する可能性を非常に懸念している」と語った。またNATO高官はイランが「様々なテロ組織を支援し、中東地域全体の不安定化に対する責任がある」としつつ、同国を非難した。

CNNやウォールストリート・ジャーナルなどの複数の報道機関は、無人航空機(およびおそらくは弾道ミサイルも)はサウジ攻撃を目的として、おそらく南方からではなく北方から発射されたと報じ、この攻撃はイエメンからではなく、イラクまたはイランを起点として行われた可能性を指摘した。


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( 翻訳者:松浦葵 )
( 記事ID:47585 )