モロッコ:児童婚の慣習が少女たちの自由を奪う(2)
2019年11月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■結婚の舞台に上るモロッコの少女たち
【ラバト:本紙】
2004年、未成年の婚姻に制限を設ける新しい家族法が制定されたにも関わらず、最新の数字は少女たちの婚姻を規制するためのフェミニズム団体の期待を裏切る結果になっている。毎年、結局は3万人以上の少女たちが婚姻の壇に上がっているのだ。
同国家庭法20条によれば、モロッコの家庭裁判所は「(児童婚が)利益にかない、医学報告書に基づいている場合は」未成年者の婚姻を許可できるとされている。
経済社会環境評議会に属する成人社会問題委員会のジャワード・シャイーブ氏は、「児童婚に関するこれらの法律は廃止すべきである」と非難する。
法的・社会的問題
たいていの場合、結婚は「ウドゥール」を通して行われるが、それは2人の証人がいる中でコーランの開扉の章を読誦することによって直接的に完了する。
未成年者の両親ともう一つの家族(夫)の両親は通常、いかなる法的根拠もなしにその場限りの合意に達する。そのため少女が成年に達しさえすれば、この結婚は制度化されるのである。
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( 翻訳者:中嶋甘奈 )
( 記事ID:48048 )