イラク:新政権成立にイランの影(1)
2020年02月16日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ムハンマド・アラーウィー政権成立はイラク人が望んだものか、それともイラン人が望んだものか
【バグダード:本紙】
次期イラク政権の組閣の公表に向けて、近頃イラン系のシーア派間での新たな連携の動きが鮮明になった。その連携はいくつかの構成要素に対する「手直し」の末、結果的には概ね単一色にまとまると見られている。またこれは前政権の延長であり、4か月前から国内で優勢だった抗議運動を終息させるために現状を最終段階とすることに固執している。
連立与党が急ぎ終息させようとしているような、次期政権の性質を巡る一部のイラク国民による疑念や望みが存在したとき、またそれらが国民運動の要求に応えようとしていたとき、イランはムハンマド・タウフィーク・アラーウィー氏に対する支持を発表することでこうした疑惑を終わらせていた。同国はアラーウィー氏を適切な人物とみなしていた。むしろ同国は、議会へ告知する以前から、アラーウィー政権成立に対する確信を得る時は近いとまで宣言していた。
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( 翻訳者:難波奈央 )
( 記事ID:48555 )