レバノン:新型コロナウイルスによる国内二例目の死亡者(2)
2020年03月11日付 Al-Nahar 紙


■保健省のワリード・アンマール局長が、新型コロナウイルスによる二例目の死亡例の詳細を語る

【ベイルート:本紙】

昨日急性肺炎によって亡くなったジャン・フーリー氏(享年56)の死は、レバノンにおけるコロナウイルスによる初の死亡例として記録された。ジャン・フーリー氏は、以前エジプトに渡航しており、昨月の2月20日に航空便によって同国からレバノンに入国していた。当時、エジプトではコロナウイルスの感染例は確認されておらず、WHO(世界保健機関)は同国を「ウイルス拡散が報告されている国々」の中に分類していなかった。現在、国内のコロナウイルス感染は61例へと達しており、感染者数が目下増加していることは明らかである。

感染例は以下のように分類される。海外(エジプト、イギリス、イラン、スイス)から渡航してきた患者(37%)、外国で感染した人に接触したために感染した患者(58%:内訳はエジプト13名、イギリス5名、イラン5名)、さらに調査中の3名(6%)。年齢別の分類は以下のとおりである。20歳未満(11%)、20歳~59歳(77%)、60歳以上(10%)。

現時点における最大の懸念は、イタリアの事例のような未曽有の方式によってウイルスが拡散することである。改めて問う。果たしてレバノンで非常事態宣言はなされるのだろうか?

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:48654 )