イラク:トランプ大統領が米軍兵士殺害に対する報復攻撃を許可(2)
2020年03月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■トランプ大統領は米軍兵士2名の殺害に報復する権限を米軍に与える。ヒズボラは有志連合を脅かす
【バグダード:本紙】
米国のマーク・エスパー国防長官は、トランプ大統領がタージー基地攻撃に報復する権限を国防省(ペンタゴン)に与えたとし、記者団に対し「私が大統領と話をしたところ、大統領は彼の指示のもとですべきことを行う権限を我々に与えてくれた」と述べた。また米国による報復がイラン国内に対する攻撃を含む可能性があるかという質問に対し、同氏は全ての選択肢が考慮されているとしつつ、「しかし現在のところ、我々はイラクでこれ(攻撃)を実行したと考えられる単独グループないしは複数グループに焦点を合わせている」と回答した。
米国のケネス・マッケンジー司令官は、タージー攻撃の首謀者はおそらく在イラクのシーア派グループであると語った。米海兵隊の大将であり米国中央軍総司令官であるマッキンゼー氏は、特定の集団をとがめることはなかったが、過去に(同様の)攻撃を行ったとして知られているのはイランの支援を受けたカターイブ・ヒズボラ(神の党旅団)だけであると指摘した。同氏は米国上院の定例会議において以下のように述べた。「我々は攻撃についていまだ調査中であるが、イランの代理組織として活動しているカターイブ・ヒズボラに関して指摘をしたい。この組織は、過去に同拠点(タージー基地)において米軍や在イラクの同盟軍に対して、間接的な攻撃を行ったとして確認されている唯一のグループである」。
(後略)
最初に戻る
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:48662 )