■シリア政府はなぜシーア派民兵地域におけるコロナウイルスの存在を認めないのだろうか？

【アンタキヤ：本紙】

ライース氏によれば、シリアにおけるコロナウイルス感染例の数はおよそ1週間前には800を超えたという。同氏は「ウイルスはイランの民兵の存在が確認される兵営全体に広がっているため、現在の数は莫大かつ恐ろしいものになる。こうした兵営とは、シャイーラート空港、ハマー軍事空港、アレッポ国際空港である」と付け加えた。

注目に値するのは、シリア政府によるコロナウイルスの蔓延を否定する主張であり、これは、同政府が同様の行動によって避けようとしている「影響」が何かという問題を提起するものだ。

反体制勢力「シリア暫定内閣」の保健大臣であるマラーム・シャイフ博士は本紙によるインタビューの中で、シリア政府影響下の諸地域においてコロナウイルス感染が生じたという確定的な複数報告の存在を指摘した。同氏は、「現在、貧困やあらゆる物資の欠如に代表される多くの危機と共にあるシリア政府は、サイレント集団の怒りを増幅させることは望んでおらず、その代わりに自身が持つ『健康体制』の力によって大衆的基盤を欺きたいと考えている。これは対内的には国民の怒りを増幅させないようにするための、そして対外的には自国力について欺くためのメッセージである」と付け加えた。

（後略）

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（ 翻訳者:木戸 皓平 ）
（ 記事ID:48679 )