スーダン:ヌバ山脈で新たな軍事衝突勃発の危険(2)
2020年03月24日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ヌバ山脈における軍隊の展開は、暫定政権と反政府勢力間の新たな軍事衝突の前兆である
【ハルツーム:本紙】
ジャマール・ウマル防衛大臣は、政府とスーダン人民解放運動北部(マーリク・アッカール派)の間の治安協定会談がもたれた後、記者会見の中で「政治的所属を考慮しない統一国家軍の創立を目指している」ことを指摘した。また、「時期段階において国家を率いることになる軍隊が、スーダン全体を代表し、その国境を守り、その安全な盾となりうるよう我々は努力している」と付け加えた。
ウマル氏の声明によって、スーダン人民解放運動北部の両指導者間に元来存在する不和に応じ、政府とヒルー氏の交渉が行き止まりに達したという事実が理解された。これにより、ジュバで交渉中だったスーダン人民解放運動北部(ヒルー派)の代表団は、早急な対応として「軍隊を結集させる暫定政権」を非難する声明を出したのだった。声明の中では、カドグリ、アブー・ジャビーハにおける政府軍の結集及び活動、さらにフンジュ(青ナイル)州のゴズドゥルマ、ハフィール・トゥビーラーブといった諸地域における「迅速支援」軍の結集について言及された。また声明によれば、「(政府の)こうした動きは、ジュバにおける交渉土台において進行である和平プロセスに背くものであり、スーダンにおける平和の実現に向けての暫定政府の意図や望みに関して疑問を抱かせる行動である」という。
(後略)
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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:48710 )