チュニジア:チュニジア軍がリビアとの国境沿いの兵力を強化(1)
2020年03月27日付 al-Quds al-Arabi 紙
■チュニジア軍がリビアとの国境沿いの兵力を強化
【チュニス:本紙】
チュニジア軍は、ハフタル軍に属するメディアによって「ハフタル軍がラッス・ジャディール国境地点を制圧した」との誤ったニュースが流布された数時間後、リビアとの国境に沿って自軍兵力の増強を行った。一方チュニジアの政治家たちは、ビデオクリップの中でハフタル軍によるチュニジア「占領」の脅威を非難し、これはSNS上で多数の人によって拡散された。
ハフタル軍のSNSページは、チュニジアに面するラッス・ジャディール国境地点の同軍による「制圧」を示すフェイク画像を公開した。しかしリビア合意政府の情報筋は、同地点は依然として彼らの支配下にあるとし、ハフタル軍による同様の主張を否定した。
ハフタル軍と合意政府の間で戦闘が継続する中、チュニジア軍は不測の事態を防ぐため、リビアとの国境に沿って自軍兵力の増強を行った。
チュニジア国防省のスポークスマンであるムハンマド・ザカリー氏は、リビアとの国境における状況を「正常であり、懸念は生じていない」としつつ、「各部隊は、リビアとの陸上および海上国境沿いのチュニジア領各地点における警戒・準備の水準を高めた。あらゆる不審な動きを早期に認識し、不測の事態に対する厳密な対処を可能にすることが目的である。またこの作戦は、治安部隊による確固たる協力を受けて実施されている」と述べた。
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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:48721 )