パレスチナ:イスラエルはシュアファート難民キャンプ閉鎖を警告(4)
2020年03月22日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イスラエル占領当局は西岸とガザの通行所を閉鎖し、シュアファート難民キャンプの閉鎖を警告、そして同キャンプの住民を「コロナ」危機に直面させる

【ラーマッラー:本紙】

キャンプ内の危機に関する複数の報告が指摘するところによると、住民たちは検疫所から患者や人々を運ぶため「商業車両」を用いた。彼らは同様に、防護用の代替品やマスク、酸素ボンベを含む医療用製品を購入できるように寄付を行った。しかしボランティアたちは、寄付の総額(の不足)が原因で、ベッドを購入することは困難であることを明かした。

キャンプには高度な医療設備を持たない小規模の診療所しかなく、キャンプ所有の救急車も存在しない。さらには、占領当局がこのキャンプを分離壁の奥に押しやっていることは注目に値する。

占領下エルサレムに存在する占領当局の命令により活動が禁止されているパレスチナ政府が、政府のエルサレム担当大臣ファーディ・ハダミー氏を通して述べていた内容によれば、パレスチナ政府は、東エルサレムを完全に隔離して住民らの運命を見放す可能性があるイスラエル政府による決定を注意深くフォローしているという。パレスチナ政府は同様に、コロナウイルス拡散を防止するため、エルサレム在住のパレスチナ人に支援の手を差し伸べようとしているパレスチナ人による地域の働きかけを、占領当局が貧弱な口実と言い訳によって妨害しようとしていると強調した。また、こうした口実は人道的理由とは一切の関係がないとし、「占領当局は、住民に対する占領主体としての役割から逃れようとしている」と強調した。

エルサレム担当大臣は、パレスチナ政権はエルサレムをパレスチナ国家の首都とみなしており、同市に対する完全な責任を負うための準備ができていると述べた。

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( 翻訳者:YA )
( 記事ID:48777 )