チュニジア:コロナ死者の埋葬問題にムフティーが終止符(1)
2020年04月03日付 al-Quds al-Arabi 紙
◼︎チュニジアのムフティーがコロナ犠牲者の埋葬に関する論争に終止符:故人のための礼拝は1人が行い、遺体洗浄の必要はない
【チュニス:本紙】
チュニジアのムフティーであるウスマーン・バッティーフ師は、新型コロナウイルスの犠牲者の埋葬方法に関して続いていた論争に終止符を打った。師は、ウイルスへの感染を避けるため(通常葬儀の一環として行う)遺体の洗浄の必要はないと指摘した。
バッティーフ師は複数の地元メディアに対する発表の中で「コロナウイルスによる死者(の遺体)は、密封した消毒済みの納体袋に収容された上で木棺の中に安置される(のが良い)。また、埋葬は即座に行われることが望ましい」と述べた。
師は以下のように続けた。「遺体の洗浄はスンナ(慣習)であり、礼拝に関しては義務である。よって、感染を避けるため1人のみが故人のための礼拝をすることができる。アッラーは『心を尽して神を畏れよ』とおっしゃっている」。
これに先立ち、ザイトゥーナ大学の複数の教授らは「合法的(※)声明」(※イスラーム法に合法的)を発し、コロナウイルスによる死者の遺体の洗浄が専門医療チームによって行われるよう呼びかけていた。教授らは同声明の中で、遺体はその後密閉した消毒済みの木製または金属製の棺に安置されなければならないとした。同様に、ムスリム専用墓地における死者の埋葬を拒否することは誰にもできないとみなした。
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( 翻訳者:源島菜月 )
( 記事ID:48793 )