イラク:イスラーム国はコロナウイルスを利用し再起を図る(3)
2020年04月09日付 al-Quds al-Arabi 紙


◾︎ポリティコ:イスラーム国はコロナウイルスを利用しイラクにおける再編成を画策する

【ロンドン: 本紙】

同時期、イラク軍はコロナショックを受けた緊急支援活動、移動規制の強化、また彼ら自身とその家族をウイルス感染から守ることに忙殺されていた。公式の統計によると1100人がコロナウイルスに感染し、65人のイラク人が死亡した。検査が不足している中、その実数はさらに増加する可能性がある。本来特別作戦部隊が行っている農村地域での捜索および掃滅作戦も減少しており、これは治安情報の共有や計画、アメリカが主導する有志連合による航空支援において混乱が生じていることと関係している。

イスラーム国にとってこれらはすべて天からの贈り物である。この観点に基づくと、イスラーム国が最も弱体化した時期におけるウイルスの流行は、まさに神による介入である。

テロの専門家であるアイマン・ジャワード・タミーミー氏によれば、ジハーディストらは自身の広報紙「アル・ナバア」の中でCOVID-19を「十字軍国家」に送られた「神からの罰」と表現した。またジハーディストらは、ウイルスが引き起こした混乱と、これよって敵対勢力が謀殺されている状況を活用するよう、追随者たちに呼びかけたという。

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( 翻訳者:武田ほのか )
( 記事ID:48829 )