イラク:抗議活動参加者の失踪に関し、国連が新たな報告書を発行(2)
2020年05月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
■新たな国連報告書:イラクで抗議活動が開始されて以降25人の失踪者…誘拐の背後には武装集団
【バグダード:本紙】
同報告書は加えて以下のように伝えた。「10月上旬のデモ発生以降、国際連合は490人の活動家の死亡と7783人の負傷を確認した。デモ参加者の大多数は失業中の若者であり、彼らは自身らの経済的、社会的権利の尊重を求めていた。こうしたデモ活動はイラク国内で新型コロナウイルスが流行した後も続いた」。
同報告書によると、「違反行為や侵害行為に関する(これまでの)諸報告書は同様の行為についての問責をいまだ果たせていないため、懲罰を逃れる動きの蔓延に今も加担してしまっている」という。また同報告書は、イラク担当国連事務総長特別代表であるジャニン・ヘニス・プラスハルト代表による発言を以下のように引用した。「人的被害および関連損害を捜査するため、新政府が上級委員会を設立したことは、正義や問責に向けた決定的な一歩である。負傷したデモ参加者に対する医療処置の提供や、犠牲者家族への賠償といった政府のコミットメントは励みとなるものである」。
(3)に進む
(1)に戻る
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:本多香奈 )
( 記事ID:49177 )