カタール:米国がカタール航空の飛行可能空域を拡大(1)
2020年06月04日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ウォールストリートジャーナル:湾岸諸国間の対立を解消するための米国の新たな試み、カタール航空の飛行可能空域を拡大

【ロンドン:本紙】

米日刊紙ウォール・ストリート・ジャーナルは掲載した記事の中で、ドナルド・トランプ米大統領がサウジアラビア・カタール間の対立を解決するための新たな試みを行ったと報じた。

ディオン・ニスバウム氏およびステファン・カリン氏による記事の中では、米当局はカタールと三か国(サウジアラビア・バハレーン・アラブ首長国連邦)の間の対立を解消する新たな施策を行っていることが示されている。この施策は米当局がカタール航空に対して課していた同三か国上空における飛行禁止令の解除によるものであり、湾岸諸国内の複数の米当局者が明らかにした方針であるという。

同紙は、すでに4年目に突入した対立を解消するための度重なる努力はいずれも失敗に終わったと付け加えた。こうした努力の中でもっとも最新の試みは、サウジアラビアによる抵抗を受け、米国の希望を挫く結果となった。またこれは、米国の中東政策の中で最も重要なミッションの一つであるイラン包囲網の実現を困難なものにしている。

トランプ大統領は、以前の試みがいずれも失敗に終わった事実を鑑み、同危機を構成する1つの要素、すなわち(カタール航空の)飛行可能空域の問題に焦点を合わせることを決定した。

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:49233 )