パレスチナ:ラマダーン中のガザ市民に対するコロナの影響(4)
2020年05月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ガザ:ラマダーン中の市民に対するコロナの影響(4)

【パレスチナ:本紙、イスマイール・アブドゥルハーディー】

同氏は続けて本紙に次のように述べた。ガザ地区およびヨルダン川西岸におけるパレスチナ自治政府は、たとえ象徴的であったとしても、産業および商業施設の閉鎖後に強制的に解雇された労働者へ補償することに加え、コロナによって損害を受けた事業主に対して補償金を迅速に支払うべきだ。困難な生活状況とイスラエルによる包囲の下で、ガザ市民の貧困率はひときわ上昇した。

ガザのビジネスマン協会のアリー・ハーイク会長は、記者会見でコロナに起因する経済状況について、ガザの産業部門ではコロナ危機の始まり以来、1万人以上のポストが失われたと述べた。また、当該部門での生産率は35%低下し、こうした事態はさらなる状況悪化と経済崩壊に警鐘を鳴らしていると明らかにした。さらに、前例のない規模の失業率や貧困率を懸念し、政府機関に対し、失業や貧困、食糧不足といった危機に歯止めをかける効果的なプログラム策定を通じた介入の必要性を求めた。

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( 翻訳者:今中志穂 )
( 記事ID:49284 )