シリア:英紙「アサド大統領は最も深刻な課題に直面している」(1)
2020年06月14日付 al-Quds al-Arabi 紙


■サンデー・タイムズ紙「アル=アサドはもっとも深刻な課題に直面しており、ロシア政府はこれに疲れてしまっている」

【ロンドン:本紙】

英サンデー・タイムズ紙は、同紙の中東特派員であるルイーズ・キャラガン記者による記事を掲載した。これによれば、シリアのバッシャール・アサド大統領は、同国において9年前に内戦がぼっ発して以来、最大の課題に直面しているという。

同記事によれば、首都ダマスカスの住民たちは、自身らから離れた場所で進行していた内戦から何年もの間遠ざかっていた。また国内の複数都市が砲撃や空爆を受け、住民たちが避難を強いられる中、ダマスカスの住人たちはオールド・スークを歩き回り、ウマイヤド・モスクで礼拝を行っていたという。

さらに同記事によれば、同国経済が制裁や大統領や政権を批判することへの恐怖にさらされる中、ダマスカスの住民たちは比較的ではあるが通常の暮らしを送っていた。しかしこれらすべては、今週施行されるシーザー法および新型コロナウイルスの到来によって変化することになった。

政府が支配する地域内においても、国内の他の地域と同様に人々は苦しんでいる。しかし彼らの苦しみは、アサド大統領に向けられた深刻な課題、すなわち未曽有の食料価格上昇を考慮すると、異なったものであると言えるだろう。

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:49321 )