イスラエル:ハイファ市内の通り名にアラブの大物女性歌手の名前(1)
2020年07月15日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ナクバ以前の訪問とその後東方の星の愛称で再訪したことに対する表敬としてハイファ市の通り名にウンム・クルスームの名がつけられる

【ワディーウ・アワーウダ:本紙】

昨日(14日火曜日)、1948年にイスラエルによって占領された地域内に位置するハイファ市では、同市の命名委員会が最新の定例会議において、アラブ人有権者らの求めに応じて市内の通りの一つに「ウンム・クルスーム」の名を与えることを決定した。具体的には1930年代に、この「サイーダ・ギナー・アラビー」(ミス・アラブ音楽)を迎えた庭園やホールなどが多数ある地区に近い旧市街内の通りである。

今回の決定は、他の都市や地域同様ハイファ市内にも、通りや路地、小道、あるいは施設の名として永遠にその名が刻まれるのを待つユダヤ人やシオニストが何十名も、いや何百名もいる中、「敵」の地位を強化する措置であるとして、ハイファ市内外のイスラエル極右派の怒りを買った。

本紙の質問に対して、ハイファ市出身の歴史家であるジョニー・マンスール教授は、今回の決定それ自体はポジティブなものであり、ハイファやそれ以外の都市においてアラブ系パレスチナ人社会の求めに応じる開放性の一つを反映するものであると述べた。またマンスール教授は、ウンム・クルスームが当時芸術的側面から史上初のヒロインとしてパレスチナに招かれて以来、このアラブ歌唱界の大物女性歌手がパレスチナの人々の間で際立って重要な地位を占めていることを決して無視できないと強調した。

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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:49548 )