イスラエル:ハイファ市内の通り名にアラブの大物女性歌手の名前(6)
2020年07月15日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ナクバ以前の訪問とその後東方の星の愛称で再訪したことに対する表敬としてハイファ市の通り名にウンム・クルスームの名がつけられる

【ワディーウ・アワーウダ:本紙】

2週間前、ラムレ市でもウンム・クルスームとムハンマド・アブドゥルワッハーブの名を市内の通りの名にすることが承認されたことは注目に値する。このケースにおいても同様に、同様の決定に対するイスラエル人からの反発の声が上がった。

これについてジョニー・マンスール教授は、以下のように述べている。「我々の考えでは、この二つの自治体があえてこの二名の名前を採用したことは、彼らの同情心によるものではない。あらゆるアラブ的、パレスチナ的なものに対する拒絶の中にあってなお、栄誉ある芸術の存在を認め受け入れるためのことである。加えて、東部に暮らす何万ものユダヤ人たちは自宅やパーティー、ディナーなどでウンム・クルスームやアブドゥルワッハーブ、ファリード・アトラシュ、アスマハーン以外を日常的に聴くことはない。このことも、西洋のイスラエル人支配組織がパレスチナ人から剥奪することによって、彼らを文化的、言語的、芸術的に周辺のアラブ諸国から隔絶しようと試みてきたアラブの遺産が存続・永続していることの証左と思う」。

マンスール教授は最後に「ともあれ、70年以上もの時を超えて、ウンム・クルスームは彼女が愛し、コンサートを開き、彼女が東方の星の名を手にした街であるハイファに戻ってきたのだ」と述べた。

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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:49568 )