サウジアラビア:UAE・イスラエル国交正常化をめぐるサウジの立場(2)
2020年08月31日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アラブ首長国連邦とイスラエル間の国交正常化をめぐるサウジアラビアの立場とはなにか?
【イスタンブール:アナトリア通信】
国交正常化に関する合意が発表された後、サウジアラビア閣僚議会は8月19日・25日に会合を持ち、そこでの議論はイエメンやリビアなどに関する地域の諸問題に及んだが、アラブ首長国連邦・イスラエル間の問題について言及されることはなかった。
しかしサウジアラビアの外相は、8月19日にベルリンで行われたドイツの外務大臣との共同記者会見の中で、サウジアラビアがイスラエルとの国交を正常化するつもりがないことを明らかにした。これは、2002年に実施されたアラブ平和イニシアチブ、およびこれに関連する国連安保理決議が規定する水準に基づいて、イスラエルとパレスチナが包括的な和平合意に到達しない限りにおいての意向であるという。
イスラエルのメディアはアラブ系情報筋(名称は明らかにされず)を引用し、「サウジアラビアがイスラエルとの国交正常化に関する合意に署名することは現時点で予定されるものではないが、アラブ首長国連邦・イスラエル間の合意後に両国間の協力関係が樹立される可能性がある」と報じた。
さらに西側およびイスラエルに属する複数の報告書は、サウジアラビア・イスラエル間には公式の国交が存在しないにもかかわらず、いまだ表明されていない両国協力体制に関する言及を行った。
(後略)
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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:49820 )