シリア:3つの勢力地域の境界線が6か月で深化(11)
2020年09月06日付 その他 - Aawsat.com 紙


■シリアで3つの勢力地域の境界線が6か月で深化
国際・地域的合意と”コロナ”、ダマスカスの経済危機によって

【ロンドン:イブラーヒーム・ハミーディー】

(10)に戻る

3月初旬には、ウラジミール・プーチン大統領とレジェップ・タイイプ・エルドアン大統領がモスクワで、既存のイドリブにおける緊張緩和合意への付属的合意の締結に至り、以下のように定めた。「イドリブ地区内の現在の境界線における全ての戦闘行為を停止し、アレッポ‐ラタキア間の高速道路から北に6km、南に6kmの長さを有する安全通路を創設する。そして、ロシアとトルコの防衛省間での連絡チャンネルを通じ、安全通路の役割に関し明確な基準を設定する。またアレッポ‐ラタキア間の高速道路上の、サラーキブ市の西部トロンバ村からアイン・ハウル村までの区間において、ロシア‐トルコ共同パトロールを開始する」。

ロシア・トルコによるアレッポ‐ラタキア間高速道路の共同パトロールは幾多の攻撃や難題に直面した。シリア軍と武装組織はイドリブ県南部で相互に爆撃を行い、イドリブ郊外では時折、過激派による侵入や「ドローン」による攻撃も発生している。しかし、いくつかの侵犯はあるにせよ停戦は維持されたままであり、ロシア・トルコは25回以上のパトロールを遂行し、そのうちいくつかでは高速道路全体での作業を完了した。注意すべきは、双方の軍が共同訓練を実施し、「テロとの戦い」に向けた作業の経路を開いたことである。政治的には、ジュネーブでの憲法委員会の進展を後援するため、アスタナ合意の枠組みの中で二国間の役割が継続された。

(12)に進む

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:49868 )