イラク:イラク人画家 アッター・サブリー(3)
2020年10月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■静物の世代…イラクのアーティスト、アッター・サブリー
【ジャマール・アッタービー:本紙】
このように、その印象派の芸術家の歴史は、彼が自然の観察者であり、冷静な彩色師であり、イラクの景色に魅了された人間となった時、読み解かれることとなる。これは彼に多くの感情の力を与え、大胆かつ自由で自信に満ちた引き出しをもつ広い羽根の視界を付与し、叙情的な構成や表現力豊かな色の織り込みを可能にする。こうした技術的自由の能力により、彼は同世代の芸術家の中で特にその名が知られ、生来の純粋な感覚と忍耐強い努力とともに接していたアブドゥル・カーディル・ラッサームの作品群との時間的隔たりを無視することができたのだった。また彼の手法は、同僚であり、絵画の雰囲気を通して学術的基礎と印象派的な存在を採用したドゥルービーによる、イラクの景色に対する向き合い方とは、様式的に異なっていた。
アッター・サブリーは初期段階の先駆者であり、大地に咲く多くの花々のために大地を切り開いた、同世代の造形芸術の子どもたちと同様、近代化の段階を体験する運命にあった。
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( 翻訳者:中村 優世 )
( 記事ID:50018 )