東京オリンピック:マースー兄弟、戦禍によって引き裂かれた二人がオリンピックによって再び団結する(3)
2021年07月24日付 その他 - Fil Goal 紙


■ムハンマド・マースーと弟アラーウ、シリアの戦禍によって引き裂かれた二人がオリンピックによって再び団結する

【FilGoal:イスラーム・アフマド】

アラーウは難民の旗の下で競技に参加することについて次のように語った。「世界の多くの人々は、難民を問題として捉えることをやめ、彼らを多くを克服した実在の人間として認識しなくてはならない」。

一方、自身の母国以外を代表することを拒否したムハンマドは次のように語った。「私は彼らに対し、たとえ彼らが私に(他国を代表する)可能性を提示したとしても、私はシリアを代表するだろうと伝えた。私はここに来て数年にすぎず、私はすべての人生において自国に住んでいる。現在そして未来において、シリアは私にとっての優先事項である」。

ムハンマドは続けて述べた。「私はいつも彼らにこう話す。『あなたたちの国には優れた選手たちがいるでしょう。我々はシリアに多くの選手を持っていない。だから私は自国を代表することを決意しました。私の国には戦争以外にも学問、スポーツ、他にも数々の美しいものが存在するということを伝えたいのです』と」。

一方、アラーウは他の難民たちに対し自身のメッセージを伝えた「あなた(方)は生存者である。誰にもあなたを邪魔させないようにして欲しい」。

オリンピック難民選手団に含まれるシリア人の数は、2016年リオオリンピックの際にも同チームから競技に参加した競泳選手のユスラー・マールディーニーを含め、東京2020オリンピックでは9人にのぼる。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:50501 )