エジプト:教科書からコーランの聖句を削除へ(1)
2021年03月01日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シーシー大統領、教育カリキュラムからコーランの聖句を削除することを要請... 宗教言説を更新するために
【ハアレツ紙からの転載】
今月、アブドゥルファッターフ・シーシー大統領によって打ち出された、コーランの聖句やハディースを教科書から削除する方針が、エジプトで大きな物議を醸している。何年にも渡り、「宗教言説を更新する」方針を推し進めてきている同大統領は、これらの聖句が教師らによって間違った形で解釈され、過激思想を促進する可能性があると述べた。また同大統領は、コーランやハディースを扱う場を「宗教」の授業のみに限定し、歴史や言語、地理の授業でそれらを用いることを禁じるよう求めている。
宗教問題とシャリーアとの適合性に関して、あらゆる教育カリキュラム、文化、メディアの調査を実施する責任を負っているウラマーおよびアズハルの関係者らは通告に強く反対しており、宗教の地位を変更することを目的とする「シーシー・アジェンダ」(とみなされているもの)と戦っている。彼らが述べるところによると、シーシー大統領は、アンワル・サーダート元大統領やフスニー・ムバーラク元大統領時代に見られたような、政権・宗教間が結びついた現状の破壊を試みている。また同大統領は、「宗教教育はテロリズムの源であり、国家への脅威である」とみなしているのだという。
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( 翻訳者:アルバクリ シァイマ )
( 記事ID:50739 )