経済:ラマダーン中のアラブ諸国を直撃する食料難(3)
2021年04月16日付 al-Quds al-Arabi 紙


■エコノミスト誌:ラマダーンの始まりと共に飢餓の亡霊が紛争地域から湾岸諸国に至るアラブ諸国に訪れている

【ロンドン:本紙】

ベイルート・アメリカン大学の推計によると、スープやサラダ、チキンを含む主食からなる簡素なイフタールを毎日提供するためには675,000レバノン・ポンドが必要になる。これは最低月給の2.5倍の額に相当する。レバノンの商店では、軍の警備のもとで店が配給していた食用油などの支援物資の入手をめぐって口論する様子も見受けられた。4月14日には食料の配給所で男性一名が殺害された。

ゴールドマン・サックスは1月、値上げを引き起こす需要の高まりの継続的サイクルが始まり、生産者が追いつくことができなくなると予測した。またこれは数年にわたって続くという。これはパンへの補助金の拠出のために年間1,300万トンの小麦を輸入しているエジプトにとっても懸念事項だ。その予算は1トンあたり200ドルという平均価格に基づいているが、今年初めの価格は約240ドルにまで及んだ。これはロシアが輸出に対して課した新たな関税の影響を一部受けたものである。エジプト財務相は規制協定を保護するために新たな値上げを開始すると述べた。必需食品の一つとなっているコメの値段は、最高水準となっている。

(後略)

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( 翻訳者:武田ほのか )
( 記事ID:50950 )