国連総会議長:平和的な戦いが「二国家解決策」の実現を加速(1)
2021年05月21日付 al-Quds al-Arabi 紙


■国連総会議長が『クドス・アラビー』紙に:平和的な戦いの効果は二国家解決をより強く推進する(1)

【ニューヨーク(国際連合):本紙】

国連総会のヴォルカン・ボズクル議長は、パレスチナ人の抵抗する権利についての本紙の質問に対し「世界各地で行われているパレスチナを支援するための平和的な戦いと市民によるデモ行動は、罪なき人々を傷つけかねない懲罰よりはるかに効果的である」と答えた。

また「イスラエルが国連憲章、国連決議、国際法に違反しているにもかかわらずなぜ何の制裁・処罰もされないのか」という問いに対し、ボズクル議長は「未だ多くの決議が遵守されていないが、我々は決議の最終目標を忘れてはならない。それはイスラエルとパレスチナ2つの独立した国家の樹立を達成すること、つまり、二国家が1967年6月5日(第三次中東戦争)以前の境界線に基づいた(国際的に)認められた国境線の中で、平和かつ安全に相互に承認して共に生活することと、エルサレム が二国家の首都であることだ。これは決議の普遍的な方向性であり原則である」と述べた。

パレスチナ人の悲願を達成させる方法については「犠牲者を生む戦闘ではなく、(合法的な)デモやこの種の市民集会が最終的な解決への到達を加速させるだろう。さらに市民社会とニューヨーク、シカゴ、ヨーロッパの都市、そして多くの国で我々が目撃した街頭の人々の役割も(解決を加速させる)。平和的でパレスチナ問題への関心を集めるデモ活動。これらすべての(平和的)手段と共同の努力が国連決議の履行を推進するであろう」と見解を述べ、人々の命を脅かし、子供、女性、民間人を犠牲にするような行為を許容しないことを表明した。そのうえで「私はこのような行為に断固反対する。そのことはこれまでも繰り返し述べてきた。私は紛争の解決に尽力する平和的なデモ活動や政治的仕組み、国連の仕組みを支持する」と断言した。

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( 翻訳者:谷崎優貴 )
( 記事ID:51082 )