国連総会議長:平和的な戦いが「二国家解決策」の実現を加速(2)
2021年05月21日付 al-Quds al-Arabi 紙


■国連総会議長が『クドス・アラビー』紙に:平和的な戦いの効果は二国家解決をより強く推進する(2)

【ニューヨーク(国際連合):本紙】

総会の重要性についてボズクル議長は、特にガザ地区での深刻な状況悪化を受けて、総会が緊急会合を召集したことを挙げた。そして「私は平和を達成するために5つの点を訴えた:第一に停戦、これは安保理がしばしば指示してきたものである。第二に占領国イスラエルは国際法と国際人道法の規則を遵守しなければならない。第三にパレスチナ人は緊急の人道支援を必要としている。人道的支援の提供と特にガザ地区の破壊された民間インフラを修復のためのあらゆる物資と資材を搬入しなければならない。第四に我々はパレスチナ和解のためにあらゆる可能性を提供しなければならない。最後に占領を終わらせ、イスラエルとパレスチナが1967年戦争(第三次中東戦争)以前の境界線に戻り、(国際的に)認められた国境線の中で平和かつ安全に相互に承認しあって共存する二国家解決を達成するための当事者間の有意義な(和平)交渉再開に向けて、我々は一層努力しなければならない」と述べた。

ボズクル議長は「これまで安全保障理事会は、4回の緊急会合を開いたが、停戦への合意を示せなかった。今回、総会は非難の応酬ではなく民間人のための和平と停戦を協議するために(5度目の)緊急会合を開催した」と説明した。そして「我々は多くを期待していない。しかし、総会は安保理に強いメッセージを送ることができる」と付け加えた。また「国連は停戦後直ちに緊急援助の提供を開始し、問題解決のために採択された決議の履行に取り組まねばならない。これには集団的・政治的意欲が必要であり、これまで安保理各国も表明してきたことだ」と続けた。

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( 翻訳者:谷崎優貴 )
( 記事ID:51098 )