オマーン:政府がオマーンLNG社と合意を結び経済多角化を目指す(1)
2021年08月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■インサイド・アラビア:かくしてオマーンは地域内で独自のモデルを提示する
【ロンドン:本紙】
ウェブサイト「インサイド・アラビア」は、オースティン・ボデッティ氏による記事を通じて以下のように述べた。「大多数の湾岸諸国が国家予算の石油依存からの脱却に取り組むなか、オマーンは経済の多角化を達成するために独自の道を拓いている。その例として、同国は史跡の開発や観光誘致に向けた融資のために石油備蓄を活用する予定である」。
筆者によると、この戦略は、サウジアラビアやアラブ首長国連邦といった、オマーンの隣国であり文化遺跡や天然資源にも富んだ国々が、自国経済を将来に向けて備えさせる手段のモデルを提示しているという。
筆者は同様に、オマーンの遺産・観光省が6月末にオマーンLNG社との合意に至り、この合意によって同社がカルハット(カルハート)史跡を観光地として再開発するプロジェクトに融資することが決定したと報じている。この液化天然ガス関連企業は(その他の主な株主として「三菱商事」や「シェル」、「トタル・エナジーズSE」を含む国有企業)、史跡の保全・管理局や観覧経路、案内板、展望デッキやその他基本的な設備へ融資を行う予定である。
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( 翻訳者:原実都姫 )
( 記事ID:51114 )