オマーン:政府がオマーンLNG社と合意を結び経済多角化を目指す(2)
2021年08月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■インサイド・アラビア:かくしてオマーンは地域内で独自のモデルを提示する
【ロンドン:本紙】
筆者によると、カルハット再生のスケジュールは明らかになっていないが、オマーン遺産・観光省は、これらプロジェクトの予算として311,000オマーンリヤル(800,000米ドル相当)を割り当てた。
カルハットはオマーン湾に面しつつスール市の北部に位置しており、オマーン遺産・観光省が出版した史跡に関する小冊子の表現によれば、いわば「オマーン・スルタン国にとって最初の伝説的な都」であった。
古文書を追うと、この都市の形成は11世紀まで遡る。その後、カルハットは数年間にわたって戦略港そして商業の中心へと発展を遂げ、17世紀頃まで存続した「ホルムズ王国」にとっての第2の重要都市となった。その後ボルトガル軍がホルムズ王国を占領し、オスマン帝国がカルハットに対して反撃を行なった後、16世紀にこの都市は放棄され、史跡の保護が保障されることとなった。
カルハットには、公衆浴場や墓、モスク、作業室、その他重要な遺跡が多数含まれ、オマーン遺産・観光省は「カルハットには傑出した考古学的可能性がある」と述べている。
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( 翻訳者:原実都姫 )
( 記事ID:51463 )