シリア:太陽光エネルギー市場が戦争成金に新たな扉を開く(3)
2021年08月10日付 al-Mudun 紙


■太陽光エネルギー...シリアの市場が戦争成金に新たな扉を開く

【本紙】

ラッイス氏は加えて、政府支配地域において「代替エネルギー」の分野で事業を行なっている会社は、依然としてほとんどが単純なものであると述べた。

一方代替エネルギーの発電装置が中国で製造されていることから、政府はあらゆる中国製品の輸入を奨励している。このことは去る7月半ばに中国の王毅外交部長がダマスカスを訪問して以降顕著となったが、中国政府がシリアに対する警戒を解き、複数の大規模プロジェクトに投資することへの後押しとなるかもしれない。

そのような中で、ダマスカス工業会議所のある責任者は、シリア人事業者がエジプトへ移住する主な原因は電力・エネルギー不足にあるとした。ダマスカス・周辺村落工業会議所の繊維部門長ムハンナド・ダアドゥーシュ氏が語るところによると、シリアではおよそ1年前から事業者らのエジプトへの「現実とは思えないような」移住が起きているという。

そして、これらの事業者の「埋め合わせはできない」とした。彼らは様々な困難に苦しみ、国を出てエジプトに向かっている。

シリア政府は、支配地域における経済状況の深刻さを感じ取っているが、効果的な解決策を提供できないことが自明である中で、無益かもしれない解決策を推進しているのだ。

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( 翻訳者:吉岡珠実 )
( 記事ID:51496 )