ヨルダン:アサド政権との正常化を暗黙的に支援するバイデン政権(2)
2021年10月09日付 その他 - al-Souria.net 紙
■バイデン氏とシリア…「怠慢および暗黙の支援」がアサド政権との正常化への扉を開く
【スーリーヤ・ネット】
「バイデンは怠慢である」
フォーリン・ポリシー誌は、今日土曜日に掲載した記事のなかで、「シリアに関するバイデン大統領の怠慢」を批判したうえで、これがバッシャール・アサド氏および同氏が過去10年間で犯してきた犯罪との正常化につながる恐れがあることに警鐘を鳴らした。
同誌によると、「バイデン政権自体は、アサド氏が外交の枠組みに復帰することを、両手を広げて歓迎することはないかもしれないが、他の当事者がそうするための扉を開いたままにしていることは明らか」なのだという。
同誌はさらに、「(バイデン政権は)国際的な慣習を破り、21世紀におけるもっとも有名な戦争犯罪人に対して正常化を与えようとしている」と続けた。
誰もが、バイデン政権がシリアを外交政策の最重要課題あるいはそれに類するものに位置付けることを予測していなかった。しかしながら、バイデン政権による人権と「容赦ない外交」の必要性への重なり合った焦点付けは、昨今「シリアが外交から機会を得る可能性がある」との希望を表明した。
フォーリン・ポリシー誌は、シリアの文脈において、過去数週間になされたすべての進捗を取り上げた。これらの進捗は、ヨルダンとの関係回復も含めたアサド政権の復興に繋がることが予想される。
これに先立ち、ヨルダンとエジプトを起点とし、シリアからレバノンを繋ぐガス・パイプラインプロジェクトが発表された。
フォーリン・ポリシー誌によると、「バイデン政権による非介入政策は、大方が――あるいは、恐らくより明白に――両義的アプローチであるように見える(同政権は国交正常化を望むことはないにせよ、それをあえて防止することはせず、時にはアサド政権に対し各国との正常化を容易にする)。これは、中東地域における委任された安定性が示す広範な哲学の一環である」。
同誌によると、「地域内の国家は、米国による最小限の介入とともに、地域的な諸問題を自力で解決するにあたっての暗黙の許可を与えられている」のだという。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:51695 )