イラク:「隠されたペンタゴンの記録」…白日の下に晒された米軍による「民間人殺害」(2)
2021年12月19日付 その他 - al-Souria.net 紙


■「隠されたペンタゴンの記録」…シリアとイラクにおいて数千人の民間人の殺害につながった諜報エラー

【スーリーヤ・ネット】

同紙は、特にイラクとシリアにおいて民間人が殺害された複数の地域に対する米国の爆撃の事例を検証した。

これらの文書は爆撃が実施された複数の事例を取り上げたが、その大部分は米国の爆撃機がアレッポ県郊外マンビジュ市の北部にあるトゥーハール村を爆撃し、120人が死亡した事例に関連するものであった。その際米国防省は、「イスラーム国」の戦闘員グループが目標であると主張していた。

記録では同様に、2017年にラッカ市近くのタブカ市で数百人が殺害されたことが言及されている。同市では2017年3月20日に米国の爆撃により40人が死亡した。さらにダイル・ザウル県ブーカマール市、マンビジュ市郊外、イドリブ県で実施され同様に死傷者をもたらした空爆の事例も取り上げられている。

同紙は「人為的ミス(の存在)、懲戒処分の実施が記録されたケースは一つもない」としたうえで、「民間人の死者数は実際よりも過少評価されている」と付言した。

同紙は現場に暮らす複数の民間人に対しインタビューを実施したことを明らかにし、爆撃による負傷者たちが負っている苦悩や高額な治療を要する彼らの障害について言及した。

同紙によると、同紙が実施する調査は2つのパートに分かれており、第2段は明日月曜日に発表されるという。そこでは「空中戦における人的損害」が主題として扱われる。

今回の文書公開に先立ち、ニューヨーク・タイムズ紙は、2019年にダイル・ザウル県バーグーズ町で数十人の人々が殺害された事件について行った独自調査を公開していた。

(3)に進む

(1)に戻る

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:51818 )