■シリアが安定を実現するために必要な地域的枠組みとは？

【アイマン・ディスーキー：スーリーヤ・ネット】

シリアのために提唱されている地域的アプローチは多様であるものの、それらは社会を代償とした国家の強化、あるいは同国に安定を回復させるための導入口としての域内統合に力点を置いている点で交差している。またここで求められているのは、国家を維持し、安定に向けての準備段階をなすそれぞれの地域的条件を打ち消すことがないような枠組みである。

域内統合と国家再建へのアプローチ

2011年のシリアにおける抗議運動の発生を説明するための方向性は、2つの見解によって枠組みを与えることができる。一つ目は、シリア危機が中央集権的政治システムの不稼働性に関連する複合的な内的要因、また国家を管理し社会を代表することにおける同システムの不能性に起因するものである、とする考えである。彼らは1963年のバアス党クーデター以来シリアを苦しめてきた絶え間ない経済的・社会的危機の存在に、自身が支持する見解の根拠を見出している。第二の見解を支持する人々は、2011年の抗議運動が、単に地域システムの崩壊およびシリア国家の摩耗、さらには同国の地域内の一アクターとしての在りようから域内および国際的な勢力が対抗しあう戦場への変容を反映したものにすぎないと信じている。

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（ 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 ）
（ 記事ID:52154 )