シリア:数千人の「身分を持たない子供」を生む「シャリーア」(3)
2022年01月11日付 al-Watan 紙


■数千人の「身分を持たない子供」を生むイスラーム国の「シャリーア」

【ダマスカス:本紙】

彼女は国連傘下の諸組織を通じて、自国への帰還の保証を求めてチュニジア大使館に何度か要請を送ったにもかかわらず、何の反応も得られなかったという。

同様の文脈で、活動家とされるムーサー・ハルフ氏は次のように明らかにした。「両親がいない子供という現象の蔓延は、イスラーム国の立法者らによって発出されたファトワー、すなわち女性単独で居住することがイスラーム法に違反しているとの考えのもとで、妻が戦闘員の夫を亡くした場合新たな戦闘員と婚姻しなくてはならないという規定を原因とする」。また同氏は、2,000人以上の孤児たちが居住している「ハウル・キャンプ」がこうした現象のもっとも顕著な好例であると指摘した。

一方『マアルーマート』通信によると、アンバール県内の高等治安筋がハウル・キャンプ内で発生したイスラーム国戦闘員1名の変死事件について明かした。

同筋は、同キャンプ内でイスラーム国の戦闘員らが激しい口論を行い、その後彼らのうち1名が秘密裏に粛清されたことを明かした。またこの殺害が指名手配されていた人物がキャンプ内に収容されたのちに発生したと述べ、同キャンプの管理当局が当該事件の調査を開始したと明らかにした。

さらに同筋は、ハウル・キャンプに収容されているイスラーム国の指導層や戦闘員らは、彼らがイラク中央政府に引き渡される日が近いとの情報が流布していることをうけ、恐怖と戦慄のなかで暮らしていると述べた。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52586 )