シリア:ラタキア県出身の在外居住者や避難民に対する妨害措置が拡大(3)
2022年02月13日付 その他 - al-Souria.net 紙
■被害者たちが自身の経験を明らかに…ラタキア県でアサド政権の諜報機関が在外居住者による「委任取引」を妨害
【スーリーヤ・ネット】
30代の若者であるハサンさんは、政権による同様の措置を「シリアの都市を去った全ての人々に対する集団的懲罰」ととらえ、自身の手によって処分する自由が奪われ、「のちに没収される」であろう財産を喪失することへの恐怖をあらわにした。
一方、ジャブラ市出身で現在トルコに暮らすアブー・ウスマーンさん(43歳)は、セキュリティ承認をめぐる自身の経験について次のように語った。「父が亡くなり、ジャブラ市に暮らす兄弟たちが、相続されるべき父の遺産の分配に取り組み始めた。そして彼らは私に対し、この問題を解決するため特別な委任を行うよう求めた。その後私はイスタンブールにあるシリア政権の領事館に赴き、この財産移転プロセスにおいて兄弟たちが私に代わって行動することに同意する特別な委任取引を開設し、それを彼らに送付した。しかし残念なことに、政治治安機関がそれを認可することはなく、兄弟たちによるこの問題への取り組みは依然として中断されている」。
弁護士であるアブドゥッラー・ザイン氏は、ラタキア県で「セキュリティ承認」の付与が停止された要因について、本サイトに対し次のような見解を述べた。「セキュリティ承認やその停止にかかわるプロセスは公表されていない。こうした決定は各地域における治安機関の意向に依拠しており、その他の県においては必ずしも状況が同一というわけではない」。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52618 )