イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(3)
2022年02月19日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イラク:イラク人歌手イルハーム・ミドファイー「イラクの歌曲における悲哀は歴史と悲劇の反映」(3)
【対談者:ムスタファー・ハリール】
◯芸能人生の始まりにおいて数々の挑戦に直面してきましたが、あなたはどのようにしてそれを克服することができたのでしょうか。そして、その時期において誰があなたの心の支えでしたか?
●ミドファイー:当時芸能界で関係するあらゆる人々に対し感謝の挨拶を送りつつも、イルハーム・ミドファイーは戦いました。というのも、私は旅行を禁じられ、ラジオやテレビ出演に関する仕事も禁じられていたのです。
かつて、自分が追求してきた表現方法に対して熾烈な戦いがありました。しかし、それに対し、私の方法に反対する流れに対抗しつつも我が道を行くことを主張し、結果として打ち勝つことができました。当時、そして今日に至るまで、私の最大の拠り所はファンの皆さんであり、彼らのほとんどは青年でしたが、のちにこの世代がイルハーム・ミドファイーの歌を聴くために歌うようになりました。
ファンや祖国を代表し、それを世界に伝えたメッセージを見出した彼らの存在こそ、克服できた理由であると、私は強く確信しております。
◯あなたが特にギターを愛する理由とはなんでしょうか。そして、あなたの活動や音楽的情熱への応援に対する周りやご家族の影響はどういったものでしょうか。
●ミドファイー:ギターは私が12歳の時に贈られた初めてのプレゼントでして、従姉妹からいただきました。この贈り物は、幼少期の段階で音楽提供について考え始めるのに大きな影響がありました。
周りや家族の影響について言えば、私の家族は音楽を知悉し、洗練された芸術を嗜み、楽器のウードは常に家の届くところにありました。
(4)に進む
(2)に戻る
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:52687 )