シリア:米国がイスラーム国指導者を排除したのちにシリア国内で計画していること(3)
2022年02月08日付 その他 - al-Souria.net 紙
■アブー・イブラーヒーム・クラシー排除後の米・トルコ関係
【スーリーヤ・ネット:サミール・サーリハ】
ここにおいて米政府のメッセージは2つの方向に向けられる。
1. シリアとイラクで活動しているテロ諸組織に対して戦争計画を実施するうえで、トルコと米国の立場・利益が一致することが難しいという事実
2. 米国が、イドリブ県内で「テロ組織」と呼ばれているジハード主義過激派組織(訳注:シャーム解放機構)を攻撃することに躊躇しないという事実
トルコはイスラーム国を殲滅する任務を引き受けることを提示した。しかし米国の目標は同組織の諸分子を打倒することから乖離していたため、トランプ前大統領はトルコ民族主義勢力との同盟という選択肢に固執した。そして「ペンタゴン」は自身が後援するクルディスタン労働者党(PKK)傘下組織に対する、トルコのあらゆる軍事作戦を妨害し始めた。そして米国防総省は彼らに軍事的、政治的、物的な支援を提供したがこれこそがシナリオであり、計画であり、採用された手段もであった。違いといえば、米特殊部隊が作戦の全ての詳細事項にゴーサインを出すにあたって、シリア民主軍がテロ組織への戦争を支援するために果たした役割への言及を忘れなかったということであろう。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52729 )