シリア:米国がイスラーム国指導者を排除したのちにシリア国内で計画していること(5)
2022年02月08日付 その他 - al-Souria.net 紙


■アブー・イブラーヒーム・クラシー排除後の米・トルコ関係

【スーリーヤ・ネット:サミール・サーリハ】

そして米国のヘリコプターは、この、同国とシリア民主軍がシリアにおける現段階において「イスラーム国切り札」を維持するための必要性としての申し出を支援するために動いたのである。しかし米国が胸の内に隠している、(トルコの慣用句でいうところの)「大きな大根」はこうした事実よりはるかに重要となってくるだろう。つまり、「クラシーはどのようにシリア・トルコ国境付近の地域に到達し、そこでどのように何か月間も発見されないまま潜伏することができたのか?」ということである。

米政府がトルコ政府に尋ねるであろう質問としてまず考えられるのは、クラシーが、「人民動員隊」やクルド民族主義「人民防衛隊」といった諸組織の支配下にある領域や地域を横断しながら、シリア国内の対トルコ国境地帯に接近することができた手段がなんだったか、というものであろう。そして米国政府は、ロシアが、シリア民主軍とユーフラテス川東岸部におけるその計画に対抗するための調整として「アンカラ―ダマスカス」線上で行っている努力の妨害を試みるだろう。「イスラーム国」に立ち向かうとの口実のもとで、またハサカ県内の複数地域であらたに避難の波が生じたいま、クルド民族主義勢力の国際的な計画境界を設定し、その地理的、政治的、経済的な特徴を描き出すことを目的として、である。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52731 )