ロシア・ウクライナ戦争における雇われ兵の分布(10)
2022年03月14日付 その他 - Independent Arabic 紙
■ロシア・ウクライナ戦争における雇われ兵の分布…「2か国語以上を話すことができ、1日あたり最大2,000米ドルの給与と引き換えに、ひそかにウクライナに向かう準備ができている元兵士を急募中」
【スーサン・マフナー:インデペンデント(アラビア語版)】
ハサン准将は、空軍情報部や第4師団のギヤース・ダッラ司令官率いるガイス諜報部と連携したハーディー連隊、タハ連隊、ハイダル連隊、ティルマーフ部隊を含む10以上の武装組織を含む民兵組織「トラ部隊」を率いている。またトラ部隊に属する民兵メンバーのほとんどは契約に基づいて動いているほか、資金提供やロシアによる兵站支援を受けており、急襲作戦を専門としていると考えられている。
これに先立ち『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙は、米国の高官らによる発言として、同国の推測が「ロシアは、シリア人戦闘員らがもつ市街戦の経験がウクライナの首都キエフの掌握に役立つとの期待のもとで、彼らを採用した」と結論付けたと報じた。また同紙はワシントンにあるシンクタンク「戦争研究所」の国家安全保障問題担当研究員であるジェニファー・カファレラ氏が次のように述べたと報じた。「外国からの有志がウクライナに流入することによって、この紛争が外国人戦闘員らにとってのあらたな重点となる可能性がある」。さらに同氏は次のように付言した。「ロシアがウクライナにシリア出身の外国人戦闘員を派遣することによって、ウクライナにおける戦争は国際化し、結果的には同戦争をより広範な領域、特に中東における情勢にリンクさせることを可能とした」。
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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:53173 )