ロシア・ウクライナ戦争における雇われ兵の分布(11)
2022年03月14日付 その他 - Independent Arabic 紙
■ロシア・ウクライナ戦争における雇われ兵の分布…「2か国語以上を話すことができ、1日あたり最大2,000米ドルの給与と引き換えに、ひそかにウクライナに向かう準備ができている元兵士を急募中」
【スーサン・マフナー:インデペンデント(アラビア語版)】
イラク
同様に、SNSを介してウクライナ戦争に加わるためのイラク人戦闘員を募集しようとする動きがあったとの複数の報道がなされた。イラクの政治問題の専門家であるアービド氏は、記者会見のなかで「かつてイスラーム国がSNSプラットフォームを、戦闘員を募集するための道具として用いた」ことを指摘しつつ、「同様の手法によって傭兵や戦闘員を募集する動きは新しいものではない」と述べた。さらに「ロシア側、ウクライナ側両陣営に関与している当事者らが存在し、彼らは自陣営により多くの傭兵を引き入れ、紛争を傭兵同士の戦闘へと変えるために、彼らを誘致することに取り組んでいる」と付言した。
アービド氏は、「イラクの若者らのなかには、国籍を得るためにウクライナ側について戦いに向かおうとするものもいれば、同国政府の現状を悪用しようと考えるものもいる。その結果、欧州へ移住する機会を得ることを目的とした大規模移住が生じることとなる」と付言した。
同様の文脈のなかで、イラクの地元報道機関は最近、「在バスラ(イラク南部)・ロシア領事館が、イラク国民から、ロシア軍の隊列に加わってウクライナに対する戦争に参加することを求める要請を受けた」と報じた。これはのちに在バグダード・ロシア大使館によって否定されている。
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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:53174 )