シリア:「ヌスラ戦線」がイドリブ県内の燃料価格を米ドルで設定(4)
2021年12月13日付 al-Watan 紙
■「ヌスラ戦線」がイドリブ県内の燃料価格を米ドルで設定…トルコ・リラの過去に例をみないレート崩壊によって人々がさらされている苦難
【ダマスカス:本紙】
昨年8月末に国連機関が発表したレポートによると、「シリア北西部に暮らす労働者のうち91%にのぼる人々は極度の貧困状態に置かれており、域内の脆弱な経済を示している」という。
一方インターネット上の経済サイトである「シリア・レポート」は、先月発表した報告のなかで、同地域では、「パンやその他の商品が急速に値上がりした」のに加え、「住民らの購買力が最低レベルに達した」ことを明らかにした。
同サイトは、バーブ市郊外の「タルヒーン・キャンプ」の住民の一人で、5人の子供を養っているハナーさんの例を引き合いに出しながら、「生活必需品の確保は、多くの人々にとって達成することが難しい贅沢となっている」と明らかにした。
ハナーさんによると、彼女は、以前は少なくとも食料関連の必需品を確保することはできていたという。しかし今日では、暖房のために火をつけ、個人的な所有物はほぼ存在しないテント内にわずかに残っている食料を調理するために、薪を集めることを余儀なくされているのだという。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:53181 )