国連:UAEをパレスチナ決議案の撤回に導いた米国の圧力(1)
2023年02月20日付 al-Quds al-Arabi 紙
■米国の圧力に応じて…UAEがイスラエルの入植を非難する安保理決議案を撤回
【ガザ:本紙】
地域の緊張拡大を止めることを目的に、過去2日間にパレスチナとイスラエルの双方に行使された米国の圧力が功を奏したことを裏付ける動きのなかで、UAEを介して安全保障理事会(以下、安保理)に提出されたパレスチナの決議案が取り下げられた。当決議案はパレスチナ領土に対するイスラエルの入植を非難しこれを違法とみなすものであったが、イスラエルの右派政権がラマダーン月期間中のアル=アクサー・モスクにおける地理的緊張化の緩和に向けて新たな諸決定を検討していることが明らかになった折に撤回された。
パレスチナ決議の撤回
より詳細には、米国のアントニー・ブリンケン国務長官がパレスチナのマフムード・アッバース大統領とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の両者に接触してから、現場で最初の結果が明らかになり始めるまでには24時間とかからなかった。ワシントン政府はこうした接触を通じて、イスラエル右派政権がとった直近の措置を批判していたにもかかわらず、イスラエルに味方することで現地の情勢の鎮静化をもくろんだのである。
講じられた措置のうち最初のものは、安保理におけるアラブ諸国の代表であるUAEが、自らがパレスチナを仲介するかたちで提出した、イスラエルの入植を非難する決議案を撤回したことであった。当決議案は安保理理事国15か国のうち過半数の参加のもと、月曜日に投票が行われる予定だった。
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( 翻訳者:中嶋甘奈 )
( 記事ID:55087 )