イラン:イラン・サウジ合意に関する米国の見解(1)
2023年03月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
■米国は中国を介したイラン・サウジアラビア間合意を支持する一方、北京の影響力の拡大への懸念を表明
【ワシントン:本紙】
ホワイトハウスは、敵対関係にあるイランとサウジアラビアの関係回復に向けた、中国を介して発表された合意への支持を表明した。一方でこうした中国政府の功績を受けて、中東地域や世界のその他の地域で増大している同国の影響力への懸念をも明らかにした。
ジョン・カービー米国家安全保障会議戦略広報調整官は金曜日、リモート通話上でなされた記者団の質問に対する回答のなかで、サウジアラビアは合意に至るまでの交渉プロセスを通して、米国への報告を行っていたことを明らかにした。また「ニューズウィーク」誌が伝えたところによると、米国政府は「地域の緊張を緩和させようとするいかなる努力をも支持する」と述べた。
カービー氏は、「歴史的な合意は米国の利益に沿ったものであり、その功績は結果として米国の政策に帰する」と述べた。
さらに同氏はこの合意について、「我々の利益になるものであり、また我々が抑止と外交の効果的な組み合わせを通じて取り組んできたものであると考えている」と述べた。
同氏は以下のように付言した。「本日発表されたロードマップは、バグダードやオマーン国で行われた会談を含む、複数回にわたる会談の結果であったと思われる。これまで見てきたように、我々は常にこのプロセスを支持してきた。すなわち率直にいえば、イエメンでの内戦やイランの攻撃を終結させるための真摯な取り組みである」。
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( 翻訳者:中嶋甘奈 )
( 記事ID:55198 )