エジプト:ルネサンスダムの第4回貯水を進めるエチオピア(1)
2023年07月07日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ルネサンスダムの4回目の貯水:100万フェッダーン(※)が破壊や失業率増加の見込みに脅されている
【カイロ:本紙】
エチオピア政府がルネサンスダムの4回目の貯水池充填に向けて準備を行うなかで、同国のアビー・アフマド首相は自国が下流国であるエジプトとスーダンに被害を及ぼしていることを否定した。
アフマド氏の発言は、エジプトの当局者らが「エチオピア政府が取りかかった一方的な行動は、我々の国での水危機につながるだろう」と表明したのと時を同じくしてなされた。
エジプトは自身の立場を支持するアラブ諸国の、あるいは国際的な意見を集めようとしている。エジプトはいかなる国際会議の場においても、ルネサンスダムの危機に言及しないことはなかった。そのうち直近の発言は一昨日の木曜になされたものであり、エジプトはアゼルバイジャンの首都バクーで開催された非同盟運動の閣僚級会合に際して、水の希少性という危機に言及した。
その際エジプトは、「特に国境を越える河川や水流に関連するもの、あるいは地域的・国際的な平和と安定を守りながらも、1つの川の流域となるいかなる国にも被害が及ばないように取り組むことに関連するものにおいて、協力の精神を保ち、善意によって対応し、国際法を遵守する必要性」を強調した。
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( 翻訳者:松本大介 )
( 記事ID:55940 )